使われない機能開発を防ぐためには「ズレ」に注目する

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  • プロダクト開発

  • プロダクトマネジメント

    新機能の追加や既存機能のアップデート、プロダクト開発の現場では、日々さまざまな機能開発が行われています。

    しかし、「これはいける!」と考え、丁寧な仕様書・UIデザインが行われ、ソースコードに落とし込まれ、入念なチェックの末に意気揚々とリリースしたものの、思ったよりも使われず、数字も伸びないといったことも多くあります。

    このような「使われない機能」は、ユーザーにとっても、プロダクトチームにとっても、会社全体にとっても避けたいものです。

    では、なぜ「使われない機能」が生まれてしまうのでしょうか?そして、どのように防ぐべきなのでしょうか?

    本ドキュメントでは、使われない機能開発の原因と対処についてまとめます。

    使われない機能を開発することで生まれる損失

    まずは、使われない機能開発をすることによって発生する損失について考えてみましょう。

    例えば、あなたのチームですでにリリースされているプロダクト(アプリやWebサービス)を思い浮かべてみてください。そして、あなたは、これから新規機能を追加しようとしています。

    この時、企画立案からリリースまで、新規機能にかかるコストは、ざっくりと以下のように計算されます。

    • 1機能の開発コスト = かかる時間 × 関わる人数 × 平均月収

    厳密には、すべての工程にすべての人が関わるわけではないため、あくまで簡単なシミュレーションになります。

    そして、PM1名・デザイナー1名・エンジニア3名で、5人ほどのチームがいた時、新規機能をつくるのにかかる時間や費用は以下のようになります。

    • 2ヶ月 × 5人 × 50万 = 500万円

    より大規模な開発なら1000万円以上かかることもあるでしょう。チームの人数や期間、かかるお金によって変動はありますが、「使われない機能を1つ生み出すと500万円損をする」と考えると分かりやすいでしょう。

    さらに、使われない機能が生まれることで、分かりやすい数値以外にも悪影響が出ます。

    • リファクタリングの手間が増える ... 開発スピードや開発体験へ悪影響

    • プロダクトの複雑さ・意思決定の難易度が上がる ... 企画やデザインのスピード・質の低下を招く

    • チームの納得感 / 共通認識づくりが難しく ... 中途半端な機能も増え、フォーカスや優先度がバラバラに。チームの目線もバラバラになり、最悪の場合、離職につながることも

    • 機能削除をする場合のコミュニケーションコスト ... カスタマーサポートや顧客 / ユーザーへの負担が増加

    このように、使われない機能開発が増えることによって、売上へのネガティブな影響だけでなく、チームの空気や社内の士気にも影響を与えるのです。

    なぜ使われない機能を開発してしまうのか?

    では、なぜ使われない機能は生まれるのでしょうか?その原因は「ズレ」にあります。本ドキュメントでは、2つの「ズレ」に焦点を当てて、原因と対策を解説します。

    1. 顧客とチームの「ズレ」

    2. チームメンバーどうしの「ズレ」

    1. 顧客とチームの「ズレ」

    使われない機能が生まれる理由として、最も大きいものが、顧客とプロダクトチームのズレです。

    顧客の視点での「これが欲しい」と、プロダクトチームの視点での「これが欲しいはずだ」という両者の視点のズレこそ、使われない機能が生まれる元凶と言えます。

    そして、プロダクトやサービスへの想いが強い人ほど、視点のズレは生まれやすいのがポイントです。

    1. プロダクトのことを四六時中考えており、内部の仕様にも詳しいあなた

    2. 1日に数分から数十分、あなたのプロダクトを使ったり閲覧する顧客

    この両者では、当然考え方やプロダクトへの知識量も変わるため、ズレが生まれます。

    あなた自身がたとえ自社のプロダクトを愛用していたとしても、ターゲット顧客や大多数の顧客とは離れた考えや意見を持つ可能性があることを強く認知する必要があります。

    すなわち、「自分ならこれが欲しい」と考えた瞬間に、使われない機能開発への道を歩み始めているのです。

    そして、顧客とチームのズレを解消する唯一の方法は、顧客のインサイトを捉えることです。「なんとなくこれが欲しいだろう」と想像で考えるのではなく、インサイト(顧客視点の事実)に基づいて意思決定を行うことが重要になります。

    特に機能開発におけるインサイトは、「どんな人が」「どの場面で」「何を必要としているか」の3点を明確にまとめることで、つくるべき機能の意思決定をしやすくなります。

    2. チームメンバーどうしの「ズレ」

    次に、チームメンバーどうしのズレも使われない機能が生まれてしまう要因です。

    プロダクト開発は、一人ですべての工程が完結することはほとんどありません。そのため、いかにチームで共通の顧客像をクリアに見ることができるかどうかが、最終成果物の良し悪しを左右します。

    顧客とチームのズレを埋めるために、顧客が必要としていること(= インサイト)を把握したものの、チームにうまく伝えられず、他のメンバーが「良かれと思って」求められていないアウトプットを生んでしまうこともあります。

    チームメンバーどうしのズレを防ぐためには、チームに対してインサイトの共有を行うことが必要です。

    職種や役割が異なるメンバーにも伝わるように、インサイトとセットでアクションや根拠を伝えることで、しっかりとした共通認識をつくることができます。

    「ズレ」に効く特効薬、インサイトマネジメント

    ここまでで、使われない機能開発の原因は、2つのズレであることが分かりました。

    1. 顧客とチームのズレ

    2. チームメンバーどうしのズレ

    また、2つのズレを解消するためには、顧客のインサイトを正確に捉え、適切に共有する必要性があることも明確になりました。

    しかし、プロダクトが成長するにつれて、顧客の利用動機や利用シーンは多様になり、満たすべきインサイトも増加します。組織の人数も増加し、ますます2つのズレは生まれやすくなります。

    2つのズレを最小限に抑え、使われない機能を生まないためには、点でのインサイトの把握ではなく、継続的で戦略的なインサイト管理(インサイトマネジメント)が必要不可欠です。

    参考 : 事業成長のための新しいユーザー理解戦略 —— インサイトマネジメントとは

    インサイトマネジメントを行うことでズレが解消され、あなたのチームは「空振りかヒットか」という機能開発から、「ヒットかホームランか」の機能開発へと変貌します。

    Centouでは、プロダクトチームのためのインサイトマネジメントシステムを提供しています。使われない機能開発にお悩みの方や、プロダクトでのさらなる成長を目指す方は、ぜひこちらのお問い合わせページより、お気軽にご相談ください。

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