施策単位を超えた価値提供へ —— グローバル企業のスタディストが、リサーチ情報の一元化を進める理由

小売、製造、医療、金融まで、あらゆる業界を支えるマニュアル作成・共有システム「Teachme Biz」を提供する株式会社スタディスト(以下、スタディスト)。

国内だけでなく、海外へも進出するBtoB SaaS企業のスタディストでは、この春、プロダクトデザイングループから「リサーチ&デザイン室」に名称変更し、リサーチをさらに強化する。

ますますリサーチを全社の強みにしようとするスタディストのデザイン組織のお二人に、これまでの課題や今後の展望をインタビューしました。

プロフィール

  • 株式会社スタディスト

    「伝えることを、もっと簡単に。」をミッションに、マニュアル作成・共有システム「Teachme Biz」などを提供するスタートアップです。

  • 磯野 秀明

    リサーチ&デザイン室 室長

  • 大野 友揮

    リサーチ&デザイン室 デザイナー

目次

デザイン組織として生み出す価値を増やしていくために、リサーチを強化

—— まず、お二人の役割について教えてください。

磯野さん(以下敬称略):メーカーでエンジニアを経験した後、スタディストに6人目の社員として入社しました。その後、Androidエンジニアや開発部のマネージャー、プロダクトマネージャーを経て、現在はリサーチ&デザイン室の室長を務めています。

現在リサーチ&デザイン室には、私を含めて6名のメンバーが所属しています。私の役割は、各メンバーの配置や、採用活動、組織施策を通じて、リサーチ&デザイン室がプロダクトや組織に貢献することです。

また、室長としてナレッジの共有や体系化なども行っています。

社内向けの資料の一部

大野さん(以下敬称略):私は、もともと半導体製造装置メーカーで海外営業を担当し、デザイナーへジョブチェンジ、スタディストではプロダクトのデザインとリサーチを行っています。

現在は、新規事業の立ち上げを行っており、リサーチからUIデザインまでを一貫して担当しています。

—— ありがとうございます。今年3月からリサーチ&デザイン室が新設されたとのことですが、どのような狙いがあったのでしょうか?

磯野:2020年にプロダクトデザイングループとしてデザイン組織を再編成発足し、プロダクトに関わるデザインを中心に行ってきました。

メンバーも着実に増えてきて、グループの目指す姿として「Design Boosts」(デザインの力でプロダクト価値や組織力の向上をブーストすること)も策定しました。

プロダクトデザイングループの目指す姿を可視化したもの

開発案件単位でのリサーチも当初から行ってきたものの、デザイン組織として、開発案件を超えてプロダクト全体や顧客への価値提供を考えたときに、必然的により包括的なリサーチ活動が必要になってきました。

そのため、プロダクトデザイングループからリサーチ&デザイン室へと名称を変更し、さらにリサーチを強化することを社内外に表明しました。

施策単位ではない、包括的なリサーチデータ管理が必要に

—— これまでも開発案件(施策)単位でのリサーチを、継続的に行ってきた中で、どのような課題感があったのでしょうか?

磯野:これまでは、良くも悪くも開発案件に閉じたリサーチが多くありました。施策ごとにユーザーインタビューなどを行い、その施策におけるペルソナやジャーニーマップを作成しながら、施策担当のメンバーと認識をすり合わせてリリースに向かうようなイメージです。

機能ごとにペルソナを設定すると、当然プロダクト全体としてはチグハグになってしまいます。また、人も増える中で、開発チーム内でも、ビジネスサイドと認識のズレが発生することも増えてきました。

施策を超えた価値提供はこれまでの延長とはいかず、急に難しくなった印象があったんですね。

別のメンバーが作成したカスタマージャーニーマップの例。
さまざまな職種が複雑に関わるため、作成も非常に困難だったとのこと。

また、BtoBのサービスであることもあり、業界もさまざま、導入企業の規模や組織図もそれぞれです。そのような多様な顧客を俯瞰できるような何かが必要でした。

—— 施策を超えて顧客を俯瞰するために、データの一元化に取り組まれていたのですね。その中でCentouを選んでいただけたのは、何が決め手だったのでしょうか?

磯野:リサーチの重要性は私の上司も含めて、強く認識していました。

そして、上記のような顧客を俯瞰できるようにするためには、何か新しい仕組みを入れる必要があるのではないかと考えていました。そのようなタイミングでCentouを知り、現在の課題にフィットすると感じて、リサーチ関連の予算を利用してCentouの導入を決めました。

大野:ちなみに、私は前職では、別のツールを使ってリサーチのデータベース作成に取り組んでいたものの、結局他の人が見にこないような仕組みになってしまい挫折したことがありました笑。

Centouの説明を聞いた時に「やりたいことができる」とまず感動しましたね。

新規事業での活用、今後はさらなるデータの一元化へ

—— ありがとうございます。導入後は、実際にどのように使われていますか?

磯野:主力事業のTeachme Bizや新規事業のリサーチデータを入れるようにしています。マネージャーとしては、「そこに入っている安心感」があり、とても助かっています。

また、インサイトを抽出してレポートにまとめる流れも、とてもやりやすいです。

大野:私は新規事業の検証でCentouを活用しています。ユーザーインタビューを行い、そのデータをCentouに入れて、分析を進めています。

コンセプトごとのインサイトの可視化の様子

抽出したインサイトに基づいて、コンセプトの検証やUIデザインを行っています。特に分析モードはインサイト整理の役に立っています。

一緒に新規事業を担当しているビジネス職種に対しても「このお客さんはこのように言っていた」など、ファクトをスムーズに伝えることができ、「インタビューの時には気づかなかったことに気づけた」との声ももらえました。

—— データの蓄積はもちろん、その後の活用も着々と進められているのですね。今後は、どのようなことを目指しているのでしょうか?

磯野:リサーチ&デザイン室だけでなく、プロダクトマネージャー、マーケターなど活用の輪を広げていきたいと考えています。

そして、過去データがどんどん貯まっていき、再利用ができるようになると、都度リサーチをしなくてもよくなったり、意思決定スピードや開発スピードをさらに高められると考えています。そのためにも、ますます情報の一元化を進めていきたいです。

大野:また、データが増えていくほど、メンテナンスも重要になってくると考えています。

中身が増えて、微妙なデータも多くなってしまうと、データの信頼性が低くなってしまいます。データが増えても信頼性の高いデータにできるような運用にしていきたいです。Centouにもデータ整理の効率がさらに上がってくれることを期待しています!

—— ありがとうございます!データの一元化を通じた、提供価値の拡大へと進んでいくスタディストのリサーチ&デザイン室を今後もご支援させてください!

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